いまの本はなぜつまらないのか
本屋に行き、例えば文庫を買います。 今は文庫といえども、高くなっていますので、600円としましょうか。 本屋で並んでいるくらいですから、(それなりには)おもしろいはずです。 でも、つまらない、おもしろくない本ばかりです。 古本屋に行って、1冊105円の本を適当に5・6冊買った方が、おそらく楽しめると思います。 なぜか?
サラリーマン化した作家たち
なぜ、本(小説)が売れないか? それはひとえに、作家がサラリーマン化しているからだと思います。 (作家だけでなく、編集者・出版社もですが) 作家といえども生活があります。 ですから、作家業を本業でやるからには、それなり稼がなければいけません。つまり売れそうなものを書く必要があります。 そして、編集・出版側もサラリーマンです。家庭があります。家族があります。失敗はできません。 ということで、売れそうな本を、一緒につくっていくことになります。 しかし、売れそうな本を書いても売れない、という場合もあります。(というかほとんどだと思われます。) そうなると、薄利多売の作戦で、とにかく本をたくさん書くことになります。 しかしながらそうすると、ますますおもしろくなくなります。そのため、ますます売れなくなります。 サラリーマン化した作家が書いた売れそうな本、薄利多売的な本、そんな本、あなたは読みたいですか? でも、現実は、そんな本ばかり本屋に並んでいるのです。
ウェブ作家という新しいかたち
これからの作家のかたちは、芸術活動と同じです。 自分のサイトをもって、そこで作品を発表することがメインの活動になります。 もしそこでの、評判がよければ、書籍化すればよいのです。